浮気調査で結果が出た・その後はどう対処すればいいの?

探偵事務所に浮気調査をお願いすれば、いずれ調査結果が出ます。そこで問題になるのは、その後どう対処すればいいかです。これは依頼人によりまちまちですし、画一的な正解はありません。ただしいくつかのパターンが考えられますので、代表的な対処法について以下にまとめました。
1.離婚
相手が浮気していることがわかれば、離婚するという人は多いです。とある探偵事務所のホームページに掲載されていたのですが、浮気発覚した依頼者の30%程度は離婚を選択するようです。特に20~30代の若い世代の方が多いとされます。子供がいなかったり、自分も仕事をしていたりすると離婚後の生活にあまり不安は感じません。このため踏ん切りもつきやすいのでしょう。もしかすると相手が同意してくれない場合もあるかもしれません。しかし浮気調査を依頼しておけば、不逞の証拠を提示できます。調停になっても有利に物事を進められます。
ちなみに浮気ではないけれども、風俗通いをしていることが調査の結果発覚する場合もあります。風俗の場合でも離婚する理由にはなりえます。離婚を求めるだけでなく、配偶者に慰謝料請求することも可能です。
慰謝料を請求する
浮気の証拠をつかんでいれば、相手に慰謝料を請求できます。しかも浮気相手も特定できていれば、「自分たちの結婚生活を破綻させられた」ということで慰謝料請求は可能です。離婚後の生活を考えた場合、慰謝料をできるだけ多くとっておくことは大事です。
2.離婚をしない選択肢も

浮気が露見しても、離婚しないという選択肢もあります。例えば結婚歴が長く、子供がたくさんいる場合、なかなか離婚できないというケースもあります。また専業主婦の場合、別れてからは自分の面倒は自分で見なければなりません。また自宅が共同名義になっているなど、権利関係が複雑になっている場合も浮気がわかったから即離婚という単純な話ではなくなります。相手が許せなくても離婚して身辺整理するのは余計に大変というケースもあるので、慎重に見極めたほうがいいです。
例えば離婚をしなくても配偶者に慰謝料請求する方法もあります。調停というと離婚ありきというイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし何も離婚せずに調停を申し立てることはできます。この場合、浮気調査の証拠を提示して配偶者に生活費や養育費を請求するわけです。もし「一緒に住むのはどうしても嫌!」なら、別居してお金だけもらうという方法もできます。これなら相手との関係もすっぱり断ち切れますし、経済面の不安も抱かずに済みます。
浮気相手には接触禁止を通告する
浮気の証拠を突き付けると配偶者の中には「もう相手には会わない」と約束することもあります。しかし口先だけの可能性がありますので、一筆書かせるのも一つの方法です。もし引き続き合っていることが発覚すれば、この一筆が効力を発揮するかもしれません。また浮気相手に対しても、「2度と配偶者と接触しないように」という勧告を出しておきましょう。相手が「そんな郵便物受け取っていない」と言わないように内容証明郵便で送るのがおすすめです。多少費用は掛かりますが、確かに先方に送付したことを証明してくれるからです。相手に逃げ道を作らせないように外堀と内堀を埋めてしまいましょう。
3.相手にブチ切れる

配偶者にブチ切れるという方もたまにいると言います。特に恐妻家の夫が浮気した場合、奥さんがこのような行動に出ることも少なくないようです。恐妻家の場合、基本的に奥さんの方が強く出てきます。しかも証拠を掴んでいるので、いつも以上に強気にふるまうでしょう。すると旦那さんの中には土下座するなどして謝罪をするパターンもあるようです。
このようにして、元さやに納まるというカップルも中にはいます。奥さんの方も旦那さんに怒鳴りつけることで、ある程度ストレスも発散できるのかもしれません。旦那さんとして見ても奥さんの鬼の形相を見ることで、「二度とこんなことをしてはいけない!」と強く反省する場合もあります。もし両者が納得できるのであれば、このような方法も褒められたものではないですが一考です。
やり過ごす方法も
浮気がわかってもブチ切れるのではなく、やり過ごすという選択肢をとる人も一部います。感情的になってしまうと、取り返しのつかないことになることもあるからです。実はしばらく2人を様子見することで、配偶者が自分に戻ってくる場合もあります。不倫関係にあるカップルが常にうまくやっているかというと決してそうではないです。一種の恋愛ですから、出会った時には燃え上がってもしばらく時間が経過すると冷めきってしまっているということもあり得ます。すれ違いの繰り返しで惰性で付き合っているような関係も実際にはあります。
また浮気をする人の中には、あまり真剣にお付き合いしているわけではないケースも結構多いです。例えば夫婦関係がうまくいっていないときに「家に帰りたくない」と思って、不倫に走ってしまう人も少なくありません。ただこのように漠然と不倫をする人は、後々考えの変わってくるケースもあります。そんな中で相手が夫婦関係の修復に務めたり、環境を変えるための努力をしていたりすれば、「やっぱりこの人のほうがいい」と相手も思うようになるかもしれません。「自分にも悪いところがあったな」と反省してくれることもあり得ます。強硬手段だけが正解とは限りません。
4.まとめ

浮気調査の結果、相手の不貞が発覚した場合、それをどうするかはクライアント次第です。離婚してもいいでしょうし、今までの夫婦関係を継続することも結論の一つです。ただし、感情的になってすぐに結論を出すのはおすすめできません。どのような結果でも、家庭内に大きな影響をもたらす公算が大だからです。子供のいる家庭であれば、なおさらです。もし自分一人で結論を出せないというのであれば、探偵に相談してみるのも一考です。彼らは、このような夫婦関係の修羅場も数多く経験しています。その経験の中で有効なアドバイスを送ってくれます。また必要に応じて弁護士を紹介してくれる事務所もありますので、必要な際には相談してみるといいでしょう。