浮気症は病気なの?考えられる主な疾患を解説します
「夫が何度もくり返して浮気をする」「もう二度としないと約束しても、すぐにまた浮気をする」など、パートナーや結婚相手の度重なる浮気で悩んでいる人はいませんか?いくら怒っても、何度も謝られても浮気をくり返す浮気症は病気が原因かもしれません。
今回は浮気症が考えられる主な病気について解説します。
浮気症で考えられる主な病気
何度もくり返して浮気をしたり、浮気をしたこと自体に悪気を感じていなかったりする場合、何かしらの病気がベースになっているのかもしれません。
浮気症で考えられる主な病気は次の4つです。
性依存症
1つ目は性依存症です。疾病分類元によっては性嗜好障害や、パラフィリア障害群としていることもあります。
強迫的な性衝動がベースとなり、社会常識から大きく逸脱した性行動に走るのが特徴です。
浮気や不倫、風俗通い、自慰行為といった合法的な行為だけでなく、性衝動が大きく高まると痴漢や強姦、盗撮、のぞき、露出、ストーキングなどの非合法的な行為にいたることもあります。
うつ病
うつ病は精神的に大きく落ち込み、これまで楽しかったことにも興味や関心を示せなくなる病気のことです。精神症状だけでなく、睡眠不足や食欲の減退、疲れやすさといった身体症状が表れることもあります。
精神的に強く弱っていると、人によっては積極的に支えてくれる他者を求めてしまうかもしれません。そばで優しくしてくれる人につい気を許してしまい、浮気に走ってしまうことも考えられることです。
境界性パーソナリティ障害
3つ目は境界性パーソナリティ障害です。一応精神疾患の一つとして分類されているものの、正確には病気ではありません。性格が一般的なものよりも大きく偏っており、偏りゆえに円滑な社会生活や人間関係を築けないものを指します。
境界性パーソナリティ障害の大きな特徴が、常に自分を見てくれる人を欲すること。愛してもらいたい願望が非常に強く、いつも人との強いつながりを求めています。
そのためたとえばパートナーがいたとしても、思ったような対応をしてくれない、欲求を満たしてくれないような場合に、新しい誰かと浮気をしてしまうことが考えられるのです。
発達障害
発達障害のある人の中には、他人の気持ちを上手くイメージできない人がいます。「浮気をしたら傷つくだろうな」などと想像できないことから、浮気に走ってしまうこともあります。
浮気症の人が持つ主な特徴
浮気症といっても、皆が病気だとは限りません。続いては浮気症の人が持つ主な特徴を見ていきましょう。
飽きやすい
1つ目の特徴は飽きやすい性格をしていることです。仕事や趣味など、あらゆることに対して飽きやすく、せっかく始めたと思っても長続きしません。興味の熱がすぐに冷めてしまうのです。
恋愛関係も同じです。交際している相手に対して飽きっぽく、常に新しい刺激を求めるため浮気に走ってしまうでしょう。
異性の目を常に気にしている
浮気症の人はチャンスがあれば浮気をしたいと思っている傾向があり、常に異性の目を気にしています。特に相手の第一印象に大きな影響を与える身だしなみに気を払い、髪型やファッション、メイクなどに気合いを入れていることでしょう。
1人で過ごすことができない
3つ目は1人で過ごすことができないことです。上記で解説した境界性パーソナリティ障害だけでなく、いわゆる恋愛体質のような人は、1人で過ごすことに対して大きなさみしさを感じます。
いつも誰かがそばにいないと安心できず、1人で過ごすことができません。
大きな用事がなくても頻繁に電話やメッセージも届くでしょう。
承認欲求が強い
承認欲求とは他人から認められたい、必要とされたい欲求のこと。承認欲求は基本的に誰でも持っているものですが、浮気症の人が持つ承認欲求は非常に大きなものです。
過去の育ちや生活環境の中で他人から認められた経験がなかったり、極端に少なかったりすると、承認欲求が強まる傾向にあります。
誰に対しても愛想を振りまいている
最後の特徴は誰に対しても愛想を振りまいていることです。浮気をしようと自分で思っていなくても浮気症の人は男女問わずに愛想が良く、多くの人から好感を持たれます。
興味を持った異性からアプローチされることも当然あり、浮気にいたる可能性も高まります。
浮気症を治すための方法
最後に浮気症を治すための方法をチェックしていきましょう。
愛していることを言葉でしっかり伝える
愛情を感じられずに浮気をしている場合、愛していることを言葉にしてしっかり相手に伝えてみましょう。愛されていると理解することで、浮気に走る気持ちが表れなくなるはずです。
浮気をした際のペナルティを設定する
2つ目は浮気をした際のペナルティを設定することです。浮気症の人は気持ちの面で浮気の衝動を抑えられない点があるため、ペナルティを課すことが抑止力として働くことがあります。
「次に浮気をしたら離婚する」「慰謝料として500万円を請求する」「あなたの親にも伝えて、状況を全部知ってもらう」など、相手にとって不利となるようなペナルティを提示してみましょう。
浮気は受け入れられないと明確に伝える
浮気症の人の中には、「浮気をしても、謝れば許してくれるだろう」「浮気は大事ではないはず」などと勘違いしていることも少なくありません。
あなた自身が浮気は絶対に受け入れられないと、言葉にして相手に伝えましょう。浮気をされたことでどれほど傷ついたか、ショックを受けたか、どのような気持ちになったかを一緒伝えることで、より説得力も高まるはずです。
まとめ
何度もくり返し浮気をする浮気症の中には、何かしらの病気がベースになっているものもあります。代表的なものは性依存症やうつ病、境界性パーソナリティ障害などです。
病気がベースになっている場合は、医療機関などへ相談をして治療を受けることが求められます。
病気が原因でない場合はちょっとした工夫や努力次第で、浮気を防止できるかもしれません。今回紹介した内容も参考にして、パートナーの浮気防止に努めてください。