探偵調査ではどうやって嫌がらせを調べるの?見つけ方を解説
心当たりがないのに、突然起こる嫌がらせ。「放っておけばいつかは収まるだろう」と泣き寝入りする方もいますが、その行為を放っておくと自分への影響はもちろん、家族や近隣住民にも被害が及ぶかもしれません。そんな嫌がらせをする相手を見つけ出し、被害を抑える調査が探偵では用意されています。今回は嫌がらせ調査の方法と、対策法をご紹介しましょう。今、嫌がらせで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
「嫌がらせ」とは具体的にどんな行為?
嫌がらせとは、相手が迷惑・嫌悪感を覚えることをわざとする行為。ささいな嫌がらせでも、連続して何度も起こったり、ストーカーなどの他の犯罪に発展したりする可能性も高く、決して見過ごせるものではありません。
とはいえ、具体的にはどんな行為かわかりませんよね。細かく分類するとさまざまな行為が該当しますが、よくある例をここではご紹介しましょう。
無言電話・悪質なクレーム
個人宅に何度も無言電話をかける。悪質なクレームを企業に繰り返す、などの行為は連続して続くと犯罪に該当します。どのような犯罪なのかは状況によって異なりますが、企業に対して過度なクレームを言い続け、暴言や脅しともとれる発言があれば業務妨害罪・脅迫罪に当たるでしょう。
張り紙・事実無根の噂を流す
アパートやマンションなどの集合住宅、一戸建て住宅の玄関先などに「○○さんは不倫をしている」「感染病の○○。早く出ていけ」などの張り紙をする行為。当然ながら、こちらも犯罪に該当します。
ポイントは不特定多数の人の目に触れる状態で、嫌がらせの張り紙や噂を流して事実とは異なる印象を抱かせること。被害を受けた方の名誉を壊す名誉棄損罪、侮辱罪に該当する可能性が高いです。
感染させるために出歩く
最近は新型コロナの影響で、このような事件が増えました。感染病に自らが罹っていることを知った上で、感染を目的として出歩くと不特定多数の方に対して嫌がらせ行為を行ったとされます。
これは傷害罪に該当し、相手の生理的機能を壊していることと同様の罪です。直接相手に触っていなくても、傷害であり犯罪です。
つきまとい・ストーカー
行為を抱いている相手に、つきまといストーキング行為をすること。もしくは相手を憎むあまり精神的苦痛を目的としてつきまとうのは、犯罪にあたります。ストーカーは通称「ストーカー規制法」によって犯罪行為と律せられており、立派な嫌がらせです。
陰湿な嫌がらせ。探偵はどう調査する?
「もしかすると勘違いかも」と思っていた行為でも、意外と嫌がらせに該当することが分かったのではないでしょうか。嫌がらせ自体を規制する法律はありませんが、分類するといろいろな罪に問われることとなります。
そんな嫌がらせは警察や弁護士を雇い、解決するのが一般的。ただし、何の手がかりもないままに行動しても「誰を訴えればよいのか」「事件性が低いため捜査がなかなか開始されない」となるケースも多々あります。
探偵の嫌がらせ調査なら、嫌がらせの証拠を掴み場合によっては犯人を見つけることも可能です。個人で行う調査よりもはるかに効率がよく、早期解決に役立ちます。
探偵調査はどのようにして行われるのでしょうか。ここでは調査方法を説明していきましょう。
定点撮影
嫌がらせやいたずら行為が行われている最中の様子を、通常のカメラや暗視カメラを設置して写真・動画に収める調査です。犯人の特定と、犯行の証拠が両方入手できる方法で、場合によっては調査員がおらず無人でも行えるため、調査料金を抑えられるメリットがあります。
自分でもできそうな調査方法ですが、監視カメラや暗視カメラを設置するのには費用がかかるもの。また、嫌がらせの犯人が慎重な性格だと、カメラの死角を狙って犯罪行為を繰り返すことも考えられます。
とても成果の期待できる調査方法である反面、嫌がらせをする時間や場所の予測がつかない場合では効果は発揮できません。そのため、複数の調査方法を組み合わせて行われています。
張り込み・尾行調査
調査員が現場に張り込み、調査対象者を尾行して嫌がらせを突き止める方法です。まず、犯人として可能性の高い人物を割り出し、その対象者の行動パターンを把握します。調査員は対象者を見失わないよう、必ず2人1組で行動することが特徴のひとつです。
張り込み・尾行調査は定点撮影と違って、人が行うものなのでより確実な証拠が掴めます。犯人の行動パターンや職場、自宅が分かることでより裏付けが取れるのもメリットでしょう。ストーカー行為から張り紙などの嫌がらせ行為、また無言電話の相手なども分かることがあり、多くの嫌がらせのパターンで有効なのが最大のメリットです。
盗聴器発見調査
調査を進めていくうち、家族や家人が留守通に嫌がらせが行われていることが多い、どうやっても家族しか知り得ない情報を犯人が得ている、となれば専用の機材を使って家の中の盗聴器を発見する調査も行われます。
実は最近増えているのが、一般家庭への盗聴器被害。これまで行ってきた調査と合わせることで、犯人の特定と嫌がらせの内容を明らかにしていく調査です。
各探偵や興信所によって調査方法は異なりますが、主流となるのがこの3つです。また、嫌がらせの内容によって調査方法が違ってくるため、料金がいくらになるかは一概には言えません。
どの調査方法も単純なものではありますが、調査員は長年の経験と鋭い視点をもとに調査をすすめていきます。気を付けたい点は、自分で真似して解決しようとしないことです。素人でさらに個人が行うには、この調査方法はリスクが高く、場合によっては危険な目に遭う可能性も考えられるでしょう。
まとめ
「いつかは収まる」「気のせいかな」と見過ごされがちな嫌がらせ。また、嫌がらせに悩んでいてもどこに相談すればよいのか分からない、と悩む方も少なくありません。そんなときは、探偵や興信所などの調査機関に相談を。放っておくと悪質な犯罪へと発展することも十分考えられるため、早めに解決できるよう動いていきましょう。