探偵になるには資格が必要?気になる探偵の仕事内容とは

「探偵や興信所に調査を依頼したい」「でも、探偵って実際はどんな活動をしているの?」こんな疑問、一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。探偵というとテレビや小説の影響でさまざまなイメージを持たれますが、本当の仕事内容などを知っている方は少ないですよね。今回は調査依頼をする際に役立てられる、探偵の仕事と探偵になるにはどうしたら良いかをご紹介します。
探偵になるには資格が必要?

まずは「探偵」つまり調査員がどのような存在なのか、という点を詳しく解説していきます。
資格は必要なし。通常の企業面接を受けて就職する
調査員というと資格が必要に思えますが、現状では調査をする際に特別な資格は必要ありません。ただし、探偵・興信所が調査する方法や立ち位置は「探偵業法」により定められています。この範囲内で調査員は対象者を調べ、業務にあたっているのです。
また、探偵になるには学歴が特に考慮される点としては考えられていません。こうしてみると、資格や学歴が関係のない探偵は比較的簡単になれるのではないか、と思いますよね。
ただし、考えておくべき点があります。次の項目では必要な技術と知識を解説しましょう。
探偵になるために必要なものとは?仕事内容をご紹介

調査員が行う調査の方法は、各事業所や調査内容で異なりますが基本的には以下の3つを使います。
・聞き込み
・張り込み
・尾行
どの方法も単純ですが、これには高い技術が必要です。
探偵になるために必要な技術
まずは技術面から解説していきましょう。調査する際に「張り込み」「尾行」をしますが、このときに使う手段は徒歩、自転車、自動車さまざまです。
当然、普通自動車免許の取得が望まれますし、またターゲットに気付かれないよう慎重に尾行する技術が必要なので「運転技術」が要となります。さらに、どんな環境にもなじむよう「変装する技術」や、ターゲットにかかわらず周囲の人間に疑われたときに立ち回る「環境適応能力」もポイントと言えるでしょう。
調査員になるには資格がいらず学歴も関係ないとはいえ、こうした「基礎技術」は大切です。入社後に調査員としての技術・知識を高めるための研修が用意されているところがほとんどですが、事前にある程度調査員としての必要な技術を身に着けておく方が即戦力になります。
探偵になるために必要な知識
調査する技術だけあれば調査員が務まるわけでもなく、現場の写真撮影や録音・録画をするときもあり、機材関係の知識は必須といっても過言ではありません。また、どの調査でも撮影に十分な環境が用意されているとは限らないのが難しいポイントです。
ときには狭い車内から撮影したり、手にした鞄に機材を仕込んでターゲットに近づき映像を撮ったりすることもあります。また、映像や画像はパソコンで編集することになるため、基本的なデスクワークのスキル・知識も必要です。
また、調査の結果は裁判や協議の場で提出する証拠にもなるため、法律の知識も重要ですよね。調査員は直接裁判に関与する、いわゆる弁護士としての権限はありません。ただし、「この調査結果が裁判においてどのように作用するのか」「どういった調査結果だと裁判で証拠として認められるのか」は必須の知識でしょう。
さらに、先ほども説明した「探偵業法」。この法律がどのようにあるかを認識していないと、調査するうちに違法性の高い行動を起こすケースもあります。ご紹介したように、広範囲にわたる知識と技術が調査員には必要です。
探偵になるための育成施設も用意されている

ここまで見てみると、「普通に生活していると探偵になるのは難しいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
実は、調査員になるために養成学校などの施設が用意されています。
探偵学校とは
探偵学校とは、探偵に必要な技術や知識が学べる教育機関です。大手探偵事務所が経営しているところや、講師として実際に活躍する調査員が招かれるなど、専門的なカリキュラムが特徴となります。
専門知識が習得できるだけでなく探偵としての就活支援も行っているため、調査員への最短コースを歩みたい方におすすめです。
探偵事務所が実施する研修など
学校や養成所とは異なり、研修を日本探偵業協会や探偵事務所が実施していることもあります。この研修は調査員になってから利用するケースがほとんどですが、一般消費者向けの研修もあるためチェックしておくとためになるでしょう。
探偵契約時の注意点や契約知識などは、探偵に調査を依頼する前に知っておきたいところですよね。研修会はインターネットで公開されていることもあるため、役立てられます。
探偵になる方法を踏まえて、適切な探偵の選び方とは
探偵になるには大変な技術・知識が必要です。資格などは必要ありませんが、「調査員になるには向き・不向きがある」「長年にわたって常に情報のアップデートが必要」「ベテラン調査員になるには時間がかかる」ことは覚えておきましょう。
これらを頭に入れておけば、探偵・興信所を選ぶ際に
・業界知識が豊富な老舗の探偵、興信所
・ベテラン調査員が多数在籍するところ
などの基準で選定できます。ただ、新人調査員ばかりの探偵事務所は稀だと言えるでしょう。さらに、例え担当の経験年数が少なくても「調査員全体で考えるとレベルが高い」「サポート体制が充実している」のであれば安心です。
探偵・興信所に依頼する前は、探偵そのものがどういった存在で、どんな方法で調査をするか分からず不安に感じる方は多いでしょう。しかし、一度仕組みが分かれば理解力も高まり、調査機関に感じていた不信感は拭えるかもしれません。
まとめ
探偵になるにはどんな手段があるのか、また探偵(調査員)とはどのような職業なのかについてご紹介しました。調査員になるには資格や特別な学歴は必要ではありません。しかし、専門知識や技術など、幅広いスキルが必要です。調査を依頼する立場であっても、これらの情報は知っておいても損はありません。また選ぶ際の基準にもなるため、ぜひ参考にしてみてください。