コロナ禍と探偵の仕事について
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2020年、日本社会全体に暗雲をたらし込めているコロナ禍。これほどまでに経済や人の暮らしに影響がでるとは誰もが想像しえなかったと思います。
街中をいけば、皆、マスクを着用し、飲食店では密を回避するあらゆる努力工夫を施し、アミューズメントパークや観光施設などもあらゆる対策でウィズ・コロナにつとめています。
また、企業運営も大きく変革しつつあり、在宅ワークス、リモート会議、時差出勤など・・・、とにかく、社会生活を維持する多くの工夫がなされています。
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そんな中、探偵のお仕事にも、やはり、大きな影響が出ています。
探偵のお仕事として一番最初に来るのは、「ご相談者様からのご依頼」を承るお仕事です。
普段、ご相談者様は相談室にお越しになられる事が多く、そこでお話しを伺いながら調査計画をご提案するなどしております。やはり探偵に依頼する内容とは人生の一大事である訳なので、落ち着いてお話をできる場所をと考えて、相談室での面談をご希望される方が大半でございます。そんなご相談者様に安心してご相談頂ける様、応接室にはビニール幕を配置し、相談員にはマスク着用を義務付け、室内除菌を徹底して、ご相談者様をお迎えしておりますが、非常事態宣言下ではご相談者様も外出事態を敬遠されていた為、リモートによるご面談方式もとっておりました。現在も両方式にてご相談を承っております。
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そしてご依頼を賜った後、調査を行います。調査のお仕事には大きくわけて次の様な調査があります。
[尾行・張込調査] [内偵調査] [聞込み調査] [各種検査調査]
それぞれの調査の特色やコロナ禍における調査の弊害などについてご説明したいと思います。
尾行・張込調査
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尾行や張込調査は秘密裏に対象者の尾行や追跡をおこなう為、元々、ソーシャルディスタンスを保つ必要があるお仕事ですから、密になる事がありません。
その為、業務事態に差支えはありませんでした。
ただ、非常事態宣言下ではそもそも対象者が外出しない状況もおおかった為、お仕事量としては激減したのは事実でしたが、しかし、残念ながらこの様な時期でもいわゆる不倫や浮気は行われていたのも事実で、不要不急ではなく、必要な調査を実施しておりました。
そして非常事態宣言明けの尾行・張込調査においては、「対象者がマスクを着用している」という困難さが発生しました。対象者を一度でも見たことがあれば、何も問題はないのですが、調査の多くはまず、写真だけを見て対象者を特定しなければなりませんので、初動段階が非常に困難となりました。現在は初動調査員を増員するなどの手法でこの問題を解決しています。
内偵調査
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内偵調査とは調査先となる店舗や会社へ潜入(勿論合法的に)し、関係者などから話を聴取するやり方なのですが、非常事態宣言下ではそもそも潜入先の店舗が休業している状況でもあった為、まったく、調査を行う事ができませんでした。非常事態宣言明けからは少しづつ内偵調査も再開しておりますが、ウィズ・コロナのスタンスにあわせながら調査手法を検証している段階です。
聞込み調査
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聞込み調査とは関係者や近隣者などに文字通り聞込みを行う調査となります。刑事ドラマで言う所の”足でかせぐ”調査です。聞込みは何度も同じ人に話を聞きに行く事も多いのですが、やはり、非常事態宣言下では”この時期に”と言う感覚を聴取先様も抱かれるものと判断し、同時期には聞込み調査を実施しませんでした。現在ではマスクを着用しお話しを伺う形で聞込みを行っていますが、マスク越しでは表情がつかみづらく、調査員は試行錯誤している状態です。
各種検査調査
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検体(DNAや指紋)を鑑定するお仕事には影響が少なかったと言えますが、そもそも、裁判所が閉所している状態であった為、ニーズがなかったのが実状でした。盗聴検査などの検査調査はお宅や会社に調査員が訪問し行う形ですが、マスク着用やソーシャルディスタンスの確保は十分に行える調査である為、調査事態は可能な環境にありましたが、同じく、非常事態宣言下では調査ご要望事態が減少しました。
まとめ
まだコロナ禍の最中ではあるものの、あらゆるお仕事がその形態を模索しながら前進しています。これまでも未曽有の災害に社会は順応してきました。われわれ探偵も社会に適応した調査方法、手法を駆使しつつ、ご相談者の悩み解決にこれからも尽力してまいります。