信頼できる探偵社の選び方:失敗しないためのポイントと注意点

“探偵に依頼をする”これは非日常でもあり、精神的にも不安定な状態である事が殆どだと思います。そんな時に冷静に探偵業者を選ぶことができるのか?・・・難しいですよね。
身近にあるようなもので例えるのであれば、例えば、洗面台の給水管から水漏れが発生したとします。結果から言えば給水ノズルの交換だけで解決できることなのですが、たまたま連絡した業者さんに「今すぐ洗面台を交換しないと大変なことになる」と言われ、水漏れが続いている状態で気持ちが焦っていた為、言われるがままに洗面台を交換してしまったが、後から冷静になり、色々と調べた結果、洗面台まで取り換える必要はなかったと判明したのです。
業者選びが如何に大事かは言うまでもなく、皆さまもお感じになられていると思います。
ただ、探偵社選びとなると、何を基準にして良いかもわからず、また、気軽に友人に相談もできないのが実情だと思います。
このコラムに行きついた方には是非参考にして頂きたい、探偵社を選ぶ際のポイントをいくつか挙げて行きたいと思います。
信頼できる探偵社を選ぶためのポイント
探偵社を選ぶ際に重要なのは、信頼性です。探偵社の評判や実績、登録番号の有無などを確認することで、安心して依頼できる探偵社を見極めることができます。ここでは、探偵社を選ぶ際にチェックすべき具体的なポイントを解説します。
探偵社の実績と信頼性を確認する方法
探偵社の信頼性を確認するには、まず実績が重要です。長年の経験がある探偵社は、さまざまな調査に対応できるノウハウを持っています。ホームページや口コミサイトで、過去の依頼者の評判やレビューを確認し、どれだけ多くの成功事例があるかを確認しましょう。
探偵業届出番号と所属団体の確認
探偵業を行うためには、探偵業法に基づいて探偵業届出番号を取得している必要があります。さらに、全国調査業協同組合などの団体に所属している探偵社は、一定の基準を満たしているため、信頼性が高いです。これらの情報は探偵社のホームページに記載されているはずなので、必ず確認しましょう。
料金体系の透明性も重要
探偵社を選ぶ際に最も気を付けるべき点は、料金体系の透明性です。調査料金が明確で、追加費用や隠れたコストがないか事前に確認しましょう。契約前に必ず見積もりを取り、後から高額な請求が来ることのないようにしてください。
どうやって探す?
ご相談者に聞いた「どうやって探偵社を探しました?」でランクインしたのは以下のものです
・インターネットで検索した
・相談している弁護士先生に教えてもらった
・法テラスで教えてもらった
・友人に教えてもらった
・電話帳で調べた
・新聞、雑誌等で広告を見た
・テレビで紹介されていた。
・他
一番多いのはインターネットで断トツです。“まずは検索”の時代ですから、当然の結果です。
インターネットで「探偵」と検索するとずらずらと探偵社の名前が出てきます。
検索して出てきた探偵社の名前の左上あたりを見ると「広告」と書かれている所があります。上から5番目位まではだいたいこの「広告」マークがついています。
これはインターネット検索の際に1番目に掲載される様に広告費をかけているという事になります。人気があるから1番目にあがっていると言う事ではないので、そこは間違えない様にしなければなりません。
しかし、広告をかける事ができるだけ資金力はある証拠にもなりますので、まずは相談先としてキープしておくと良いでしょう。
相談している弁護士先生がいる場合は弁護士先生にお尋ねするのが一番です。弁護士先生が直接探偵社を知らずとも、弁護士協同組合特約店と言う、弁護士先生が裁判の証拠を掴むのに調査が必要になった場合に信頼できる探偵社を利用できるシステムがあり、そこには必ず複数の探偵社があります。意外にもそこに登録されている探偵社はインターネット検索で引っ掛かりにくい為、隠れた名店と言えます。是非、キープの一つにしたいところではあります。(弁護士協同組合と法テラスも同じ事ですね)
友人に教えてもらったというのは、よほど仲が良いとか、思いがけずに事情が伝わったとかの理由がなければ、なかなか相談しにくいのでレアなケースではあります。
電話帳は昔ならば探偵社の広告が10ページくらい掲載されていましたが、今はほとんど掲載されていませんので、近年では探偵社を探すのにはあまり適切ではなくなってきました。

探したらどうする?
まずは電話かメールで問合せをしましょう。
ここで一つだけ決めておきたいのは最低でも2社、頑張って3社に電話やメールをする事です。
大抵の探偵社は電話やメールの段階でも親身に話を聞いてくれて、アドバイスもしてくれます。勿論、話も聞かず、アドバイスもなく、横柄な対応であれば、その業者は☓です。
悩み事ですから何か所も連絡するのは億劫でしょうし、決して気楽なものではありませんが、何社かの話を聞く事できちんとした調査見積りを求める事ができるのも事実です。
冒頭のエピソードの様に2社目の相談をしなかった結果、無用な作業をしてしまう事は探偵社選びのみならず起こりえる事です。頑張って複数社に連絡してみましょう。
ただし、実名などの個人情報は一切話す必要はありません。求められても言いたくないとおっしゃって下さい。中には“きちんと言ってくれないと見積もりも相談もできないですよ”と言う所もあるそうですが、そんな事はありません。経験を踏んだプロであれば。少しのエピソードを伺うだけで、ご相談者さんの悩みの大体は予測できたりしますので、もし、しつこく個人情報を求めるところはプロではないと言う事になります。

連絡したらどうする?
次は面談です。
電話やメールで相談をして、そのまま契約しましょう!という業者もあまりお勧めではありません。調査をするには契約が必要となりますし、何よりも無計画の内に調査を請け負う業者では信頼できません。
また、面談するという事は“会う場所”が必要になってきます。
喫茶店やファミレス、カラオケ店などでの面談もありますが、できれば、事務所に訪問して、きちんとした会社なのかは確認したいところです。
調査はご相談者さんの現状やその先にある目的に添った形でご提案しなければなりません。
浮気の現場を抑えるのも、捉え方によっては証拠として十分機能しない場合もあります。ご相談者さんの今後も含め、全体として調査を組み立てる事をしない、もしくはできない探偵社では浮気の現場が撮れたとしても使い物にならなくなる場合もあります。
ただ、ご相談者はその後の事などは考えられない方が殆どです。
裏切りにあい、まずは目の前が真っ暗な状況なのですから、今後の事も考えられるものではありません。
良い探偵社の相談員というのは、真っ暗な所に豆電球ほどの道しるべをいくつも示しながら調査のご提案をします。「相談するだけでも、先の事を少し考える事ができた」とコメント頂く事も多く、少しばかりではありますが、気分を持ち直すお手助けができているかと思っております。
ご相談者さんのお話しに頷くだけではなく、プロとしてアドバイスができるかどうかを見極める事も、探偵社選びでは大切な要素でもあります

面談後はどうする?
一通り相談を終えたならば、比較検討です。
これも友人などに相談できない場合は自分で決めるしかありませんね。
調査手法、価格、計画などを比較する訳です。
単純に価格で決める場合も、調査日数や時間、調査予定等を、どの様に提案されているかを良く見極めてください。安いと感じても短い単位の時間や日数では十分な調査が行えず、追加契約を度々迫られる事となれば結局は費用は割高になります。
価格や調査提案がほぼ同じであれば、一番大事なのはフィーリングの部分です。おつらい状況なのですから、合わないタイプの人とやりとりを続けるのは負担になってしまいます。
ご自身がこの人にしようかなと思った第一印象も大事にしてください。

「探偵に依頼したが、思う通りの結果にならなかった」とセカンドオピニオンに来られるご相談者様が多くいらっしゃいます。
たいていはネット検索で電話して相談に行ったら、すぐの契約を勧められ、その場で依頼したというケースです。探偵選びに失敗したと感じたご相談者さんが、弁護士さんなどの伝手で相談に来られる事が多いので、探偵社選びの方法をコラムしてみました。
辛く苦しい時に、探偵社のせいで、また嫌な思いをするご相談者さんがなくなる事を願ってやみません。